自作キーボード
キーボードを作りました。
なぜキーボードを作るのか
市販のキーボードにはいくつかの課題がある。
自由度の低いkeymap
keymap は固定であることが多い。 DIPスイッチでいくつかの Mod key を変更できるキーボードも存在するが限定的。不必要なキーとサイズ
押さないキーが無駄である。画一化された物理キーレイアウト
一段ごとにキーの配置が横にずらしてあるけどこれって本当に打ちやすいのか疑問。
これらの課題を自作キーボードで解決する。
方針
- 格子配列であること
- 左右分割
- なるだけ手間をかけない
必要なパーツ
PCB
こいつにダイオードとかキースイッチとか半田付けしていく。キーの配置はこいつのレイアウト依存。Pro micro
スイッチの入力を読み取ったりするのに使うArduino互換開発ボード。Key Caps
キースイッチの上につけるやつ。コンピュータの一番人間に近い部分であるキーボードの中で一番人間に近いパーツ。Key Switches
いわゆる軸。これで打鍵感が決まる。ケース
キーボードの安定性、見た目を決めるもの。
作る
キーボードの組み立ては各キーボードのビルドガイドを参照。
Let's Split
6x4 格子配列分割キーボード
パーツリスト
パーツ | 個数 | ショップ |
---|---|---|
Let's Split PCBs | 1 | mehkee.com |
Let's Split アクリルケース | 1 | mehkee.com |
Kailh Speed Switch Silver | 50 | mehkee.com |
XDA Blank Keycap set | 1 | TALP KEYBOARD |
Pro Micro | 2 | |
TRRS ケーブル | 1 | |
TRRS ジャック | 2 | 秋月電子 |
1N4148 ダイオード | 50 | 秋月電子 |
組み立て
- ダイオードつけたPCB
- keycap を取り付けて完成
keymap
OSS のキーボード用 Firmware を利用する。 github.com
https://github.com/ichi-t/qmk_firmware/blob/master/keyboards/lets_split/keymaps/ichi-t/keymap.c
所感
分割は肩が開いて楽。
格子配列はホーポジションが矯正される。C とか人差し指で押してしまってたのとか矯正される。
アクリルケースキットに付属していたスペーサが長くかなり背が高くなってしまった。
背の高さ、kailhのスピードスイッチとあいまって誤入力が非常に出てしまう。
Ergo42
7x4 格子配列分割キーボード
パーツリスト
パーツ | 個数 | ショップ |
---|---|---|
Ergo42 キット | 1 | booth.pm |
Gateron MX Switch Yellow | 60 | TALP KEYBOARD |
DSA PBT Blank Key | * | pimpmykeyboard.com |
Pro Micro | 2 | |
TRRS ケーブル | 1 | |
TRRS ジャック | 2 | 秋月電子 |
1N4148 ダイオード | 60 | 秋月電子 |
組み立て
PCB
一通りはんだ付けが完了
- keycap を取り付けて完成
keymap
https://github.com/ichi-t/qmk_firmware/blob/master/keyboards/ergo42/keymaps/ichi-t/keymap.c
所感
実装するダイオードの向きが全て同じだったり、タクトスイッチが押しやすい場所にあったり非常に作りやすい、使いやすい。
- Let's Split と比べて
- 薄くパームレスト無しでも楽に入力できる。
- キーが一行多いので Let's Split では窮屈だった親指周りが快適。
まとめ
格子配列分割キーボードの Let's Split と Ergo42 を組み立てた。
左右分割キーボードで入力が楽になった。
自分が一番よく使う道具を作るのは楽しい。