黒川紀章の名建築 中銀カプセルタワービル見学へ行ってきました。

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カプセルタワービルとは

f:id:kurosanex:20180702222128j:plain カフセルタワーヒル

名建築家、黒川紀章が設計したマンション。各部屋が取り外し可能なカプセルになっていて、老朽化したら交換して建物自体が新陳代謝を行うという建築 思想 メタボリズム を体現している。

建物はエレベータとそれを囲む螺旋階段を備える2本の塔に居住カプセルが階段に沿って設置されている。

その見た目はどことなく Aperture Science 感。

見学会

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト が実施する見学会に参加。 正面玄関外で簡単な説明ののち見学開始。

共用部

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年季の入ったエレベータで12階へ

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廊下の電気メータ。カプセルの窓と同じ丸窓。

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階段のランプ。蛍光灯と電球が一つ。 下の丸いのはスピーカだろうか。

外観

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カプセルから生えてるのはエアコン室外機へのホース。 竣工当時はエアコンは無く、すべて住民の後付けとのこと。
カプセル自体に室外機の設置場所は無く、設置可能な共用部までホースを伸ばす。カプセルの場所によっては設置不可能なことも。施工費は10万を超えるという。

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カプセルは4本のボルトで塔に固定されている。つまり上下左右の隣接するカプセル間には隙間がある。

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カプセル内

当時の内装が最もよく残るカプセルへ。 f:id:kurosanex:20180703230551j:plain カプセル内は10m2ほどの広さで左手に木製の棚が備え付けられている。 棚にはブラウン管テレビとオーディオが備え付けられている。 f:id:kurosanex:20180703230630j:plain 左がラジオ、右がオープンリールデッキ(初めて見た)。 当時人気だったらしいSONY製で揃えてある。 このデッキの前あたり、窓下にベッドが備え付けてあったらしい。

入って右手はユニットバス f:id:kurosanex:20180703233402j:plain

まとめ

非常に有名な建築物なので住宅なのでこんな機会でも無ければ入ることはないでしょう。 無機質なカプセルが長い年月を経て老朽化、改造によって見た目を変えていく様は弐瓶勉作品に登場するような雰囲気を感じました。 やはり建築は人が長年利用して変化した姿トータルで見て魅力を感じます。

カプセルタワービル 見学ツアーは下記リンクより申し込みできます。

参考

www.nakagincapsuletower.com

KISHO KUROKAWA